日本初・200TEU型次世代ゼロエミEVコンテナ船が進水!船員の負担軽減と海運の脱炭素化を実現へ

内航海運の未来を切り拓く次世代EVコンテナ船
井本商運株式会社が船主となる200TEU型次世代EVコンテナ船「たかさご」は、2026年10月8日、株式会社三浦造船所(大分県佐伯市)にて進水しました。
本船は、環境省の「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」および資源エネルギー庁の「内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業」の支援を受けて開発・建造が進められている次世代EVコンテナ船です。
本船は、2027年3月に井本商運に引渡しされた後、阪神・広島航路に投入される予定です。
実証事業を通じて、将来の内航海運における安全運航・省人力化および環境問題に貢献して参ります。
電気推進と船型最適化による省エネルギー
従来のディーゼル主機関に代えて電動モーターでプロペラを駆動する方式を採用。2軸プロペラと最適化した船型により、同じ12.5ノットで航行する場合、従来船より約26%少ない動力での航行を実現します。
積載能力の向上と輸送効率の改善
大型の主機関を排除したEV専用設計により、従来の130TEU型船とほぼ同じ船体規模(509総トン)で、227TEUの積載能力を確保。輸送効率42.7%向上を目指します。
交換式コンテナ蓄電池によるゼロエミッション航行への挑戦
本船は、船内に250kWhのリチウムイオン蓄電池を2台搭載するとともに、20フィート型の交換式コンテナ蓄電池を最大3台、ホールド内に搭載できる構造を備えています。
港で充電済みのコンテナ蓄電池と交換する運用を想定し、将来的には再生可能エネルギー由来の電力を活用したゼロエミッション航行を目指します。
就航時はコンテナ蓄電池1台と船内蓄電池2台を使用し、出入港時や港内航行時の蓄電池単独運転から段階的に運用を進める計画です。
主機関・煙突をなくしたEV専用設計
従来船の大型主機関や煙突を必要としない配置と、船首側に設けたブリッジにより、コンテナの積載スペースを有効活用しています。省エネルギー化に加え、輸送力の向上を両立させる船型を開発しました。
操船支援システムによる安全性と働きやすさの向上
ブリッジにはコックピット型のデザインとジョイスティック式統合操船支援システムを採用。操船負荷の軽減と、経験の浅い航海士にも扱いやすい船づくりを目指しています。
プロジェクトおよび本船概要
| 技術開発代表者 | 井本商運 |
| 共同実施者 | Marindows |
| 公的支援 | 環境省 地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業 経済産業省 資源エネルギー庁 内航船革新的運航効率化・非化石エネルギー転換推進事業 |
| 実証航路 | 神戸港~広島港(海田) |
| 船名 | たかさご |
| 船種 | 内航 509総トン型コンテナ船 積載個数227TEU(国内最大) |
| 竣工(予定) | 令和9年(2027年)3月 |
| 建造造船所 | 三浦造船所(大分県佐伯市) |
| 主要目 | 全長 82.22m / 全幅 13.8m / 型深さ 6.6m / 速力 12.5kn(時速23.2km)/推進出力 2 x 360kW |
| 主な技術開発要素 | ① 電動化に最適化されたEV船専用船型 ② 標準化・モジュール化された汎用プラグインハイブリッド(PHEV)パワートレイン ③ ゼロエミ航続距離を拡大する交換式20フィート型コンテナ蓄電池システム ④ 標準化・モジュール化された内航船向け次世代コックピットシステム(操舵室)と離着桟支援システム ⑤ 標準化を前提とした陸上からの支援システム ⑥ EV船だけでなく既存船への給電(停泊中のアイドリングストップ)も実現する、陸上から船舶への給電システム ⑦ コンテナ蓄電池への充電システムおよびスワッピングシステム |
| 公式発表 | 井本商運株式会社(2026年10月9日) 200TEU型EV内航コンテナ船「たかさご」進水 https://www.imotoline.co.jp/news/202610091759683/ |


メディア掲載・関連動画
以下のメディアに掲載されました。
テレビ大分/TOSオンライン(2026年10月8日)
大型電池で動く「EV船」進水式 総トン数は509トン・全長約82m 神戸と広島間で運航
https://tosonline.jp/news/20261008/00000009.html
日本海事新聞(2026年10月9日)
井本商運、EV内航コンテナ船進水。「たかさご」日本初のEV200個型
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=319275
海事プレスONLINE(2026年10月13日)
200TEU型EV船 “たかさご” 進水 井本商運/三浦造船所、国内初の交換式蓄電池
https://www.kaijipress.com/news/container/2026/10/204848/
物流ニュース LNEWS(2026年10月13日)
井本商運/200TEU型EV内航コンテナ船「たかさご」進水、来年 阪神・広島航路へ
https://www.lnews.jp/2026/10/s1013601.html
LOGISTICS TODAY(2026年10月13日)
井本商運、EV内航コンテナ船「たかさご」進水
https://www.logi-today.com/1010238
OAB大分ニュース(2026年10月13日)
大型電池で動く船」佐伯市の造船所が新たに建造 脱炭素への取り組み
https://www.youtube.com/watch?v=d6-1iqi2rjQ
乗りものニュース(2026年10月16日)
船に“あるはずのモノ”が無い!? 日本初「EVコンテナ船」が進水 異形の設計で“めちゃ積める”実現!
https://trafficnews.jp/post/717792





